2014年09月26日

振り込め詐欺による経済効果


 警察庁によると、2014年1〜7月の振り込め詐欺などによる被害額が300億円超えたらしい。
 テレビでも、様々な詐欺の手口を紹介しているが、呆れるほど巧妙だ。被害に遭われた方がどれだけ悔しい思いをしているか、想像に余りある。

 ところで、報道は一つの側面からしか見ていない、または、報道しないという特徴がある。
 報道されない、あるいは、報道できない別の側面があるように思う。

 それは、事件による経済効果だ。

 被害に遭われた方は、お年寄りが圧倒的だ。お年寄りの蓄えを狙った卑劣な犯行には腹立たしく、なんとしても犯人を検挙して欲しい。しかし、犯人の何人かは逮捕されているが、盗られたお金が戻ったという話は聞かない。犯人が逮捕されているのに、盗られたお金が被害者に戻らない。とても奇妙だ。

 昨晩、息子が面白いことを言っていた。
 「被害に遭われた方には気の毒だが、盗られたお金は市中に出回っているはず。だから、犯人が捕まっても回収できない。お年寄りの貯蓄は、通常、市中に出回ることはなく、貯蓄されたまま死蔵されるお金となる。ところが、被害に遭い盗られたお金は、直ぐに市場に回る。犯人は、貯蓄を目的に盗んでいるわけではなく、使うために盗んでいるからだ。事件がなければ預金として死蔵されていた資金が市場に出回っている。その額が300億円。かなりの額だ。それらの一部は税金として国庫に入っている。」

 これらの犯罪の多くに本当の黒幕として中国人が関わっているらしい。だまし取ったお金を中国に送る彼らの手口は、中国人ブローカーを日本に呼び寄せ、だまし取ったお金を使って高価な買い物をさせて、中国で転売することでマネーロンダリングするというもの。日本で使う分には消費税がかかるので国庫に入る。しかし、免税品だとそれはない。

 この話を聞いて、かなり驚きました。マスコミは決して書けないような内容だからです。だから、誰もそのような発想をしない。研究者もこのようなテーマで研究することはできないし、コメンテーターとしても発言できない。まさに盲点です。

 この手の事件に関する警察に対する評価は、検挙率ではなく、被害額の回収率で測るのが適切であると思うのですが。財産を守るのが警察の使命なのに、まったく軽視されています。警察の責務を全うしていないのに、だれも指摘しない。このような指摘をすべきマスコミは、人の不幸で稼いでいるので無頓着です。同情する振りを装いながら、被害者にとって何の役にも立っていない。むしろ、被害者の傷口に塩を塗るようなことばかり。

 本来、盗られたお金が全額戻ってきて初めて事件解決の筈なのに、そのことには誰も関心を示さない。とてもおかしな状況ではないでしょうか。誘拐犯は逮捕されたけども誘拐された子供は依然行方不明。犯人が逮捕されたから、それでおしまい、という構図です。本質的な視点が抜け落ちているように思うのですが。

 たとえば、回収金の2割をその功績のあった警察官に支払うという方が、被害者対策になっているのではないでしょうか。すると、被害金回収率が恐ろしいほど上がりそうです。


posted by ネコ師 at 02:43 | Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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