2015年01月16日

「テロに遭う確率より低い40代未婚女性の成婚率」ってどう計算するの?


 ネットを見ていたら、下の面白そうな記事が載っていました。「まぐまぐニュース」の記事です。

【実は1.3%!?】40代未婚女性の成婚率はテロで死ぬ確率よりも低かった!?

 40代、あるいはアラフォーの独身女性の関心を引くタイトルです。さらに、その年代の女性に関心(下心)のある50代以上の男性が飛びつきそうなあぶないタイトルです。

 この記事を読んでみて、困りました。内容が理解できない。
 日本語で書かれているのに、内容は意味不明。なんなんだろうとよく読み返す。理系の管理人にとって、確率うんぬんの話はちょっと目を引いてしまう。 

 「一番最初」(馬から落馬)と平気で記事に書く人は苦手です。記事の執筆者はプロのライターではない。あるいは、最低限の文章のチェック体制がない会社が発信。

 『40代未婚女性の結婚確率は、テロで死ぬ確率より低いという有名な記事をご存知ですか?』と書かれています。その"有名な記事"へのリンクも引用もない。ネットで検索しても見つからない。

 確率の話はどこに行ったのか?
 
 『40歳の女性は結婚できないという記事が大きな話題を呼んでから、「テロで死ぬ確率より低い」と言われるようになりました。』(同記事)

 おいおい! 記事タイトルの根拠はそれだけかよ。2chみたい。

 管理人がこの記事をあえて取りあげたのは、ネット上にある記事のタイトルと記事の書き方によって、特定の情報をすり込むことが簡単にできるという怖さを感じたからです。

 この記事の書き方は、一見、数値や引用を使い、もっともらしい体裁になっています。文系の方は、"確率"と書かれているだけで信じてしまうのではないかと思います。理系の人は頭の中で直ぐに検算するので、確率のオーダー(位どり)がおかしくないか確認してしまいます。また、計算根拠データを探します。詳細な検算のために。

 この記事のタイトルの根拠は単なる噂。確かに、記事の中に書かれています。でも、その記事を読んだ人は、文章の流れから「確率的に裏打ちされた事象」と錯覚しそうです。

 今回、ご紹介した記事から、ネット社会の問題に関わる多くのことを学ぶことができます。
 例えば、下のようなことです。

1.タイトルで釣る
 読者の関心を引くタイトルを付けるの誰もがしていることでなんら問題ありません。しかし、記事本文と異なる内容をタイトルに付けるのであればかなり問題でしょう。通常は、タイトルの最後に「?」を入れ、責任回避を図ります。読者が誤読する、あるいは、誤解することを前提に書かれています。読者を惹きつける、いわゆる「キャッチコピー」とは似て非なるものです。

2.統計データ、著名人の発言を入れ、文章の内容に権威付けする
 出典を示さず、「有名な」とか漠然とした根拠を、実際の統計データや著名人の言葉とまぜこぜにして、あたかも真実であるかのように書きます。よく読めば筆者に何ら落ち度はありません。勝手に信じた読者が悪いことになります。

3.責任は他者に回す
 自分は引用しているだけというスタンスで逃げます。文責は書いた内容だけ。かといって、引用元も示しません。極めて悪質です。


 ご紹介した記事を読んで、読者の頭に残るのは、「テロに遭う確率より低い40代未婚女性の成婚率」ということだけ。やはり、タイトルのインパクトが大きい。それに引きずられて読んでしまう。そして、読後のイメージとして残るのは「タイトル」。40代の未婚女性が結婚できる確率は、テロに遭うよりも低い!

 この記事を見ていると、マインドコントロールや世論操作って、簡単にできそうに思えてきます。

 ライターは米国在住の40代独身の日本人のようです。本当かどうかは知りません。

 今日の記事の趣旨は、ライターさんを批判することではなく、文章の書き方次第で読者に特定のイメージを簡単に植え付けることが可能だということを伝えたかったことです。

 ご紹介した記事はなかなか魅力的なタイトル付けだと感心しています。文章も上手。ライターさんには引き続き楽しい記事の発信を期待しています。いろいろ辛口のコメントでごめんなさい m(_ _)m 管理人が評価している証だと思ってお許しを。


posted by ネコ師 at 03:11 | Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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