2016年10月02日

「静寛院宮御日記」のダウンロードと幻の『和宮フォント』


 皇女和宮の『静寛院宮御日記』というものがあります。明治元年から明治6年まで和宮が付けていた日記です。

 『静寛院宮御日記』のオリジナルは、和宮直筆で書かれたもので、管理人にはとても読めませんが、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されている「『静寛院宮御日記 上』、正親町公和偏、皇朝秘笈刊行会、1927」は、正親町公和(おおぎまち きんかず、1881年 - 1960年)氏らによって取りまとめられた書籍で、活字体になっているので、何とか読むことができます(実際には、なかなか難しいのですが)。

 「国立国会図書館デジタルコレクション」では、このような古い書籍の閲覧が可能で重宝するのですが、本の見開きをマイクロフィルム化したものをそのまま公開しているため、実際に読もうと思うとなかなか根気が入ります。表示の縮尺がうまく調整できないので、ノートパソコンで見ているとイライラします。

 とにかく読みにくい。上巻だけでも600ページ以上ある『静寛院宮御日記』をすべて閲覧した人っているのでしょうか。ノートパソコンでは、現実的に不可能ではないでしょうか。とても疲れます。

 JPEG表示にして、それをダウンロードすることも可能ですが、それからどうしたら良いか悩んでしまいます。

 使い勝手が良いのは、各見開きページをPDF化し、それらを一つのPDFファイルに結合する。これだととても扱いやすく、読むのもかなり楽になります。さらに、OCRテキスト認識で、テキストとして抽出することも可能になります。ただし、昔の字体・仮名なので、テキスト認識ができない箇所もあるでしょうが。

ダウンロードとファイルの結合

 今回は、次の方法を採ってみました。

1.JPG形式のファイルとしてダウンロード。@「次に」を押して、Aスライド番号を確認、B「JPEG表示」をクリック。JPEG出力倍率を100%にします。保存するファイル名はAのスライド番号にすると、後でとても便利です。ファイルの数は330個になります。根気が必要です。

setting001.png


 連続でダウンロードするとエラーがでます。エラーが出た場合には、30秒以上間隔を空ける必要があります。

error_message001.png


2.ファイルのトリミング。ファイルの上下にある不要な部分をトリミングして取り除きます。全ファイル一括で処理します。ファイルサイズを小さくするために不可欠な処理です。

3.JPGファイルをPDFに変換します。

4.PDFファイルの結合。本当は一つのファイルにしたかったのですが、ファイルサイズがとても大きくなるのであきらめ、分割しました。読む分にはそれほど不便ではありません。

 実際にやってみると、丸一日以上かかります。大変な作業です。
 文字がぼけたりかすれたりしていると読んでいて疲れるので、高画質で出力。このため、とても大きなファイルになってしまいました。仕方ありません。

 上の2.の作業はIrfanViewで行います。トリミングの設定値は以下の通り。

trimming_IrfanView.png


 IrfanViewでは、トリミングと同時にPDF変換もできるのですが、一部のファイルにエラーが出て、正常終了しません。このため、@トリミングしてGIF形式で保存、AそれをPDFに変換、という二段階の作業をしました。

 編者の正親町氏が、昭和2年9月2日付けの巻頭「感謝の辞」で、静ェ院宮の功績が忘れられていると嘆いています。この時点でさえ世間から忘れられていた和宮。

 このように見ると、昭和33年の和宮墓の発掘調査は、和宮が現代に蘇るきっかけになったと言えそうです。発掘された和宮の遺骸から左手の骨が見つからなかったということで様々な憶測を呼ぶことになりますが、それはそれで、和宮の魅力の一つになっているようです。

 ちなみに、和宮暗殺説を唱える人は、この日記のことは完全に無視しています。京都で何をしていたのか記録がないとか(笑)。この日記がねつ造されたものだとはとても言えないので、なかったことにしているのでしょうね。和宮暗殺説の筋書きが崩壊するので。

 完成したPDFファイルは、全部で35もあります。一つのファイルが65MBもあるので、これ以上結合するのをあきらめました。やはり、PDFファイルは読みやすい。サクサクと読めます。これから熟読して、和宮についての知見を深めたいと思います。

 『静寛院宮御日記』は上巻、下巻の二冊からなり、その目次は以下のようになっています。

Seikannin_diary_index.png


驚きのツール『和宮フォント』

 管理人が読みたかったのは、『静寛院宮御詠草』。和宮直筆のものは「国立国会図書館デジタルコレクション」で閲覧可能ですが、何と書かれているのか全く分からない。直筆を読むのは管理人には無理です。しかし、書籍『静寛院宮御日記』の上巻には『静寛院宮御詠草』の一部が収録されているのでとても助かります。

 なぜ、助かるのか。
 
 ある素敵な文章、文言を見つけた時、もし和宮だったら、どんな美しい文字でこれを書いたのだろう? そんな想像に駆られます。和宮ファンだったら、この文章を和宮が書けばどうなるのだろう、と想像してしまいます(管理人だけかも)。

 それを実現できるのが『和宮フォント』。和宮の直筆で構成された幻のフォントです。残念ながら公開することはできないのですが、個人的な楽しみとして『和宮フォント』を鋭意作成中です。

 『和宮フォント』って、素敵な響きがしますよね。雅やかで、凜とした張りがあり、いにしえと、幕末、明治をも感じさせる。貴重なフォントです。これを欲しくないですか? 欲しい方は、がんばって自分で作りましょう! 


posted by ネコ師 at 00:17 | Comment(0) | 皇女和宮の謎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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