2015年07月09日

ひき逃げ現場で撮影したピンぼけ写真からナンバープレートを識別する方法


 (大幅に追記したので、再度アップします。)>

 ありそうで無いことや、無さそうなのに遭遇するということも、意外に経験します。
 その一つの事例が、「車のひき逃げ」。

 自宅近くの道路に、「○月○日にひき逃げ事件が発生しました。・・・最寄りの警察署へ・・・」という看板を見かけました。それが撤去されたと思ったら、別の場所に、同じような内容の新たな看板が立っています。ひき逃げ事件ってかなり多いという印象です。

 さて、たまたまひき逃げ現場に遭遇したあなたは、とっさに、スマホで写真を撮りました。
 画像がブレないように注意していたのですが、とっさに撮影したため、ピントがあっておらず、ピンぼけ写真になりました。逃走した車のナンバーが写っているはずなのに、全く読めません。なお、以下の画像は事件とは関係ありません。架空の話です。念のため。

 今日は、こんな時に、ひき逃げ犯人の車のナンバープレートを撮影したピンぼけ写真から、ナンバーを読み取る方法を紹介します。

 かなり前置きが長くなりました。その理由は最後に説明します。

 先ずは、逃走した車のナンバープレートの写真をご覧下さい(下の画像左側)。車のナンバーは全く判読できません。そして、画像処理したものが右側です。

forensic_car_1.jpg


 犯人のナンバープレートをはっきりと読み取ることができました。

 さて、これは、どうやっているのでしょうか。
 管理人が実際にやってみた画像が下のものです(GIFアニメ)。

FocusMagic001.gif


 「こんなの画像にシャープをかけただけじゃん」と思った方もいるかも知れませんが、シャープ機能では、このように文字が鮮明にはなりません。やってみれば分かります。

 上の二枚の画像のうち、最初の画像を処理して作ったものが二枚目の画像(gifアニメ)です。切り取って使っています。つまり、画質が良くないということが分かると思います。それなのに、ナンバープレートを読めるだけ画質が向上している。

 どうやったの?
 今日は、このような画像補正が簡単にできるソフトを二つご紹介します。


Focus Magicを使う
 これは、「Focus Magic」というソフトを使っています。このソフトは単独のスタンドアローンとしても一応使えますが、Photoshopのプラグインとして使うのが一般的でしょう。

 このソフトには、二つの機能があります。「Fix Motion Blur」と「Fix Out of Focus Blur」です。
 ナンバープレートの文字をきれいに表示するには、後者の「Fix Out of Focus Blur」を使います。

 なお、前者の「Fix Motion Blur」は、被写体が動いている画像を修正するときに使います。

 さて、Photoshopに「Focus Magic」をインストールすると、[フィルター]の中から選択できます。「Fix Out of Focus Blur」を選択すると下の画面が表示されます。

Focus Magicの使い方


 設定するのは、以下の四項目です。
  @ Image Source
  A Blur Width [of an edge, in pixels]
  B Amount [that will be applied to the image]
  C Remove Noise [dust/scratches]
 
 設定項目はわずか四項目しかないのに、このソフトを使うのは意外に難しい。闇雲に設定をいじっても良い結果は得られません。通常は、設定をいじっていると使い方を体得できるのですが、このソフトは違います。

 良い結果を得られるには、以下の手順で行います。

1.対象部分のピクセル数の計算
 今回はナンバープレートの英数字をクッキリ表示させるのが目的です。他の部分は無視します。
 画像を拡大していくとピクセルが見えてきます。クッキリさせようとしている文字の線の幅のピクセル数を数えます。今回のサンプルでは概ね10ピクセルの幅があることが分かります。

2.「Amount」の設定
 「Amount」は修正をかける「量」ですが、これは、0%〜300%まで設定できます。最初は、最大の300%に設定してみます。プレビュー画像の結果を見ながら、できるだけ大きな数字から徐々に小さくしていき、文字を認識できる最大の値に設定します。

3.「Blur Width」の設定
 1.で計算したピクセル数から1を引いた値に設定します。このサンプルでは、10-1=9、なので、ブラーの幅を[9]に設定します。

 これで、文字がクッキリ表示されます。
 後は、最もきれいに表示されるように「Amount」と「Blur Width」の値を微調整して、最適な設定を選びます。

4.[Image Source]と[Remove Noise]の設定
 上の3.までで設定はほぼ終了です。あとは、[Image Source]と[Remove Noise]の値を変化させて、最もきれいに表示されるように設定します。

 
 説明は以上です。

 このように説明すると、このソフトが素晴らしいものに思えるのですが、実はそうとも言えない。
 問題は、いくつかあるのですが、最初に強調しておきたいのは、このソフトを使ったからといって、必ずしも良い結果が得られるわけではないこと。今回の記事で、「ひき逃げ現場で撮影したピンぼけ写真からナンバープレートを識別する方法」という記事のタイトルで、「ひき逃げ犯人の車」の話に設定した理由がここにあります。写真全体をきれいに加工できるソフトではないということです。

 特定の目的のために使うにはある程度便利ですが、万能なソフトではないので、慌てて購入しない方が良いと思います。 価格はUS$65です。トライアル版で使ってみて、自分の目的に合う機能であれば購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 最後に、警察が公開している容疑者の画像について書きたいと思います。
 警察が公開しているオレオレ詐欺など容疑者の写真は、防犯カメラで撮影された動画をもとに作られていますが、よくよくみると画像処理がとても良くできています。防犯カメラの画像は、画質が悪く、顔の判読が難しいものが多いと思いますが、公開されている容疑者の写真はかなりクリアに修正されています。

 どのようなソフトを使っているのか分かりませんが、そこら辺で入手可能な市販のソフトではなく、かなり高性能な画像処理ソフトのようです。


「Smart Deblur」を使う
 二つ目にご紹介するのは「Smart Deblur」というソフトです。
 このソフトは無料で、「GIZMODO」からダウンロードできます。開いたページの最後の写真の直下にダウンロードリンクがあります。

 このソフトで同じ写真を修正してみました。下の写真の左側と冒頭の写真を比べて下さい。

SmartDeblur01.jpg


 「Focus Magic」よりこちらのソフトの方がきれいに仕上がり、文字が鮮明です。ナンバープレートの最後の文字まで確認できます。

 この設定数値は、以下の通りです。試して見たい方のためにメモしておきます。
  Radius 5.4
  Smooth 73%
  Correction Strength -99%
  Edge Feather 1%

 ソフトの操作方法は簡単なので説明は不要だと思いますが、一つだけ重要なことを書きます。
 ソフトには「スライドバー」がありますが、これを使うとぼやけた画面になるという不具合があります。このため、最初にスライダーを使って、各設定の変化を確認し、最良の結果が得られる設定数値を覚えておきます。スライダーを離すとぼやけた画面になります。

 そこで、最後の仕上げは、『スライドバーが乗っているラインの上を軽くクリック』してスライドバーの位置を微調整して覚えて置いた数値に近づけます。そうすると画面がぼやけたりしません。

SmartDeblur 操作上の注意点


 この不具合は、ソフトのバグだと思います。
 更新版があるようなので、そちらでは改善されているかも知れません。
 (ダウンロード版は Ver,1.27で完全に無料です。最新版はVer.2.2で、トライアル版になっています。確認していないので、トライアル版なので利用制限があるかも。)

 Focus Magicよりもこちらの方がとても使いやすい。お奨めです。

 この方法は、駐車場での当て逃げ犯人を捕まえるのにも役立つかも知れません。監視カメラの映像から当て逃げした車両のナンバーを読むことができるかも。



posted by ネコ師 at 23:14 | Comment(0) | 役立つ知識(画像編1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

ピントが合っていない写真をインパクトのある写真にしてみる


 せっかく撮影した写真が、ピントが甘く、ボケた感じがするため、残念に思うこともしばしば起きます。 下の写真がその典型です。

 この写真は、ウユニ塩湖に行く途中で撮影したものですが、逃げ回る臆病なリャマにできるだけ近づいて撮影しようとしたせいか、少しピンぼけになってしまいました。何とも眠たいような写真です。

llama0.jpg


 この写真を少し見栄えを良くしてみました。

llama4.jpg


 でも、前景と背景とで何となく違和感を感じるので、背景の色調を補正

llama5.jpg


 比較的キレイに仕上がったのではないでしょうか。
 まるでプロが撮したみたい・・・・かな。

【画像修正の手順】

 1.主役がリャマなので、コピーしたレイヤーで、「ハイパスフィルタ」を使ってリャマの毛並みを強調し、「オーバーレイ」で表示。
 2.リャマが横方向に動いたために生じるモーション・ブラーを「Focus Magic」の「Fix Motion Blur」で補正。
 3.色調を補正。
 4.下のレイヤーにぼかしを入れ、上のレイヤーの背景を大きなサイズのぼかし付き「消しゴム」で気長に消去。


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2015年07月02日

画像処理:「きゃりーぱみゅぱみゅ」の「こうもりヘアー」を切り抜いてみる


 以前からやりたかった画像処理の一つに、髪の毛の切り取りがあります。
 ネット上にあるチュートリアルを見てもうまくできない。そんな状態がここ数年続いていました。

 今日は思い立って、じっくり時間をかけてやってみました。

 切り抜きに使ったのは「きゃりーぱみゅぱみゅ」の「こうもりヘアー」。
 簡単そうに見えてとても難しい。CS6の「境界線調整ツール」を使えば簡単にできるらしいのですが、CS6は持っていないし。

 そこで今回は、クリッピングレイヤーを使う方法でやってみました。

こうもりヘア


 細い髪の毛をぼかすのではなく、ある程度鮮明に切り抜くのはとても難しいのですが、先ず先ずの出来映えです。すごくうれしい。

 やり方はとても簡単。難しい説明ばかりのチュートリアルは一体何だったのか?

1.元画像の上に新規に透明レイヤーを作り、切り抜きたい部分を白で塗る。
2.透明部分をロックして、黒で塗りつぶし。(白で塗った部分が黒く塗りつぶされる。)
3.元画像レイヤーをコピーし、透明レイヤーの上に移動
4.[Alt]キーを押したまま、1番上のレイヤーと2番目のレイヤーの境をクリック(切り抜かれる。)
5.2番目のレイヤーを、ブラシのサイズや透明度を変えながら、白く塗ったり黒く塗ったりして、微調整(⇒元画像が再表示される)。透明度は、最初、74%くらいで。
 操作途中で動かなくなったら、レイヤーをダブルクリック。「レイヤー・スタイル」ウインドウがひらくので、そのまま[OK]。これで操作できるようになる。

PHOTOSHOP HAIR CUT



posted by ネコ師 at 23:49 | Comment(0) | 役立つ知識(画像編1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月26日

木の板に彫刻刀で名前を彫ったような効果:Photoshop


 木の板に名前を彫刻刀で彫ったような画像をネット上で見かけたので作ってみました。

 今回はPhotoshopを使っていますが、エンボス効果のあるレタッチソフトなら同じように作ることができます。

 表示する名前は「Kalafina」にしました。
 このフォントについて知りたい方は過去記事「"Kalafina"のロゴに使われているフォントとロゴ作りの方法」をご覧下さい。

 
Kalafina_NamePlate0.jpg


 別バージョンです。ちょっと変えただけで、ずい分印象が違います。

Kalafina_NamePlate2.jpg


 作り方を説明するのは面倒なので、設定の画像だけアップします。

Eff1.jpg


Eff2.jpg


Eff3.jpg


Eff4.jpg


Eff5.jpg


Eff6.jpg


Eff7.jpg


Eff8.jpg


 以上です。
 文字レイヤーは、フォントのままだと整いすぎているので、適当に変形させ、汚い文字にした方が、彫刻刀で彫った感じが出ます。

 追加します。
 文字の下のラインと右上のラインも追加しました。右上のラインはよく見えませんが、しっかり入っています。字体もオリジナルに近づけました。

Kalafina-木の板.png



posted by ネコ師 at 00:34 | Comment(1) | 役立つ知識(画像編1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月24日

JPG等の画像に好みの文字や図形をきれいに入れる方法


 JPG形式などの画像に文字を入れる方法はたくさんありますが、きれいな文字を入れる方法となると数が限られます。

 最近、管理人は、Power Pointを使う方法を多用しています。なぜ、WordでもExcelでもなくPower Pointなのか。

 OfficeのWord、Excel、Power Pointには共通の機能がたくさんあります。これらの機能は同じように使えるので、全く同じものだと錯覚してしまいますが、実は、それぞれ違います。画像への文字入れや図形を入れる場合にPower Pointが優れている理由は、画像として簡単に出力できる機能があるからです。また、複数の図形を統合して一つの図形にすることもできます。これはグループ化とは違う機能です。図形のグループ化は一つの図形として動かすことはできますが、図形自体はそれぞれ独立したものです。ところが、Power Pointの[図形の接合]という機能は、複数の図形を完全に一つの図形にすることができます。つまり、図形の重なりがある場合には、重なっている部分の線がなくなります。

 画像に文字入れするには、次の手順が良いでしょう。文字入れした画像を保存する場合、PNG形式で保存すると、挿入した文字がぼやけたりせずクッキリした画像になります。

1.[挿入]⇒[画像]グループの[図]と進み、文字入れする画像をPower Pointに読み込みます。
2.[挿入]⇒[ワードアート]で、好みの文字飾りを選び、文字を入力。フォントや文字サイズ、色を変更。好みにより、文字列の[変形]を適用
3.[名前を付けて保存]で、[ファイルの種類]をPNGとして、名前を付けて保存する。

kankore01.jpg


 できあがりが下の画像です。PNG形式で保存しています。ブログにアップするため、サイズダウンしたので、少し劣化しましたが、きれいに文字入れできていると思います。

Kankore02.png


 黄金の雷電はこの前作った素材の使い回しです。


posted by ネコ師 at 06:00 | Comment(0) | 役立つ知識(画像編1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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