2015年10月02日

ピントがぼけた写真をきれいに修正する方法


 せっかく撮した写真のピントが合っておらず残念に思うことは意外に多いのではないでしょうか。
 ピントが合っていない写真を修正する方法はいくつかありますが、どれも一長一短があり、思ったようにはうまく修正できません。


 ネット上にたくさんの方法が公開されていますが、いざ自分でやろうとするとうまくいかない。こんなことが多いように思います。


 その原因は、一口に「ピンぼけ」と言ってもいろいろなタイプがあるからだと思います。
 ピントが合っていない理由が手振れなのか、それとも人物以外の別の場所にピントが合っているせいなのか、など。


 今回は、後者の事例、すなわち、「人物以外の別の場所にピントが合っている」ケースで、人物のピンぼけを修正する方法を紹介します。


サンプル画像(修正前・修正後)

 まずは、サンプル画像をご覧下さい。

 この写真は、以前、ボリビアで撮影したものです。写真のピントは後ろの塔に合っていて、手前の少女がボケています。ほとんど日没状態でフラッシュなしで撮影した割にはきれいに撮れていますが、残念なことに、少女がボケてしまっています。


 
画像のぼけ修正前(オリジナル)

 この画像を修正したものが下の画像です。


画像のぼけ修正後

 違いが分かりにくいと思うので、少女の部分を切り抜いて比較しましょう。


 【オリジナル写真】


original_UP.png

 【修正後の写真】


modified_UP.png

 いかがでしょうか。少女が色鮮やかに蘇った画像になっていると思います。


ピンぼけ写真の修正手順

 繰り返しになりますが、今回の事例は、背景にピントが合っていて手前の人物がボケている場合の修正方法です。

 この場合の修正には、ハイパスフィルタを使う方法が有効です。今回はPhotoshopで説明しますが、このフィルタは他のレタッチソフトにもあるので、参考になると思います。

 具体的な手順を書きます。


1.Photoshopに写真を読み込みます。
2.そのレイヤーを4つコピーします([Ctrl]+[J]を4回クリックする)。(レイヤーの数は全部で5つになります。)
3.一番上のレイヤーの描画モードを[オーバーレイ]にします。
4.[フィルタ]⇒[その他]⇒[ハイパスフィルタ]。[半径]の値を(今回は)1.0にします。[OK]をクリックします。 (この半径の値は、プレビューを見ながら決めます。)
5.上から2番目のレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」にします。
  [フィルタ]⇒[その他]⇒[ハイパスフィルタ]。[半径]の値を1.5にします。[OK]をクリックします。
6.上から3番目のレイヤーも同じ手順で、半径の値を2.0にします。[OK]をクリックします。
7.上から4番目のレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」にします。
  [透明度]のスライドバーを動かし、きれいな画像になるよう調整します。
 この段階で満足のいく結果にならなければ、作業を最初からやり直し、半径の値を変更します。
 きれいな画像になった場合、上から3つのレイヤーを統合して1つのレイヤーにします。レイヤーは全部で3つになります。この時点で、人物はクッキリしていますが、画質が悪くなっています。
8.一番上のレイヤー(ハイパスフィルタのレイヤー)を選択し、人物の肌の部分を輪郭を残しながら[消しゴム]で消していきます。これで、元画像のボケた肌が表示されます。同様に、背景のピントが合っている部分も消します。輪郭の部分は消さないで残すように注意します。
9.一番上のレイヤーを表示/非表示にしながら、余分な部分を確認し消します。
10.満足できる状態になったら、一番上のレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」から[ハードライト]に変更します。なお、[ソフトライト]の方がきれいな場合もあります。

Virgen_photoshop01.jpg


11.最後に、一番上のレイヤーの適用量を最適な値に変更します。

 作業は以上です。


 今回の方法では、ハイパスフィルタを三枚使って、きめ細かい調整をしています。また、下から二枚目のレイヤーをオーバーレイにして、透明度を変えることで、鮮やかな色合いの写真にしています。
 オーバーレイにしてからハイパスフィルターをかけることで、プレビューが可能となり、半径の値を決めるのが楽になります。


 オリジナル写真でぼやけている部分は、ボカシが入った状態なので、そのまま人物の肌に適用しています。ハイパスフィルターのレイヤーだけ表示すると下の画像のようになっています。灰色の部分がハイパスフィルターの適用範囲になります。


ハイパスフィルターの適用範囲

 このことからも分かるとおり、ピントが合っていない部分が一部分の場合には、ハイパスフィルタの適用範囲も絞り込む必要があると言うことです。(なお、このような操作は、レイヤーマスクを作り、黒で塗っていくのが一般的なやり方でしょう。)


 最後の工程で、オリジナルレイヤーに[アンシャープマスク]をかけると、全体が引き締まった感じになると思います。

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2015年07月18日

写真から浮き出る人物


 一度は作りたいと思っていた「写真から飛び出したような人物」の写真を作ってみました。
 写真はウユニ塩湖で撮影したものです。

 
浮き出る写真_ウユニ0.jpg



浮き出る写真_ウユニ03.jpg



 いつかは作ろうと思っていたのですが、よい素材がなかなか見つからず、今まで作らなかった。
 そういえば、大量にあるウユニの写真が使えるのではないかと探していたら、やはり、この1枚になりました。

 「やはり」というのは、この素材は以前にも使ったことがあるからです。厳密には、これとは別の写真なのですが、この女の子を撮影した一連の写真の中の1枚ということです。

 この子は小学生なので、画像では一部加工しています。
 



2015年07月17日

アナとローラと雪の女王


 正月番組で、ローラが「アナと雪の女王」の「Let it go」を隠し芸で再現していたのがとても印象的でした。ローラがまるでアニメの世界から抜け出してきたようで素敵な映像でした。

 そこで、今回は、ローラにアニメの中に入ってもらいました。驚くほどきれいな画像になったのでは?!

Eliza Rola1 Snow Queen

Source: Walt Disney & Nekoshi

 前作(猫GIF)が雑な仕上がりだったので、今回はきれいに作ってみました。アニメの中に迷い込んだようなローラが魅力的です。

 これは、Photoshopの[編集]⇒[オート・ブレンド・レイヤー]機能を使って作っています。この機能は、2枚の画像をブレンドし、境界が分からないように合成できるもので、コラージュに使うときれいに仕上がります。2枚の画像が違和感なく1枚の画像に溶け込んだような仕上がりになります。

Eliza Rola photoshop


 最初は、この記事で詳しい作り方を書こうかと思ったのですが、めんどくさくなったので、結果だけアップしました。

 でも、少しだけ説明します。
 きれいに合成するには、下のイメージ画像のように準備します。

 青い画像の上に緑色の画像が乗り、周囲の"のりしろ"の部分が溶け合うことで、境界が分からない画像に仕上がるというイメージです。そして、画像全体の青と緑の色が溶け合い、2枚の画像が一体になります。

 ここで注意しなければならないことは、緑色の画像ののりしろの内側のライン(赤い点線)で青い画像を切り抜くということ。下の画像があると、下の画像が表示されてしまいます。従って、この機能は、「のりしろ部分の融合機能」と理解した方が良いでしょう。上の画像を表示するには下の画像をカットするということです。

 この2枚の画像は、色調がかなり違っていても、きれいに調整して、どこにパッチをあてたのか分からないくらいに調整してくれます。なかなか優れた機能です。ただし、全体の色調まで変わってしまいますが。

[オート・ブレンド・レイヤー]機能



 この"のりしろ"の部分の作成には、[選択]⇒[修正]⇒[コントラクト]で、5pxくらいのコントラクトをかけます。これが「のりしろの幅」になります。いろいろな解像度で試したのですが、この値は、5〜10px程度が妥当なようです。それ以上の値が必要だとそもそも下準備ができていないということ。これ以下だと、空白が生じます。

 最後に、胸も大きくしました。子供体型でちょっと小さかったので(汗)。背景とは切り離した別レイヤーで加工しているので、背景も一緒にゆがむようなことはありません。


2015年05月23日

モナリザの3D動画をつくってみる


 今日は何となく写真から立体画像を作りたくなったので、適当に作ってみました。
 今回の素材は、モナリザにしました。

 結構きれいにできたかなぁと思います。正面を向いたモナリザを自然な感じで見ることができます。これには感動! こんな画像は今まで見たことがない。

Front_Image_MonaLisa.jpg


 下がフラッシュバージョンです。動いているモナリザを見ていると立体に見えてきます。





 これの作り方は至って簡単です。モナリザの背景を切り取り、それをコピーして水平方向に反転。右向きと左向きのモナリザを「FotoMorph」を使ってモーフ処理します。

 ファイルサイズが大きくなるので、サイズは縦400pxにしました。
 
FotoMorph_MonaLisa1.jpg



2013年11月27日

プロの写真のように写真を色鮮やかにする方法


 History Channelなどの写真はとても色鮮やかで、どうすればそんな写真が撮れるんだろう? と思うこともしばしば。自分で撮った写真は、どんなに晴れていても鮮やかさに欠ける感じがします。

 プロは高価なカメラを使っているから綺麗な写真が撮れるけど、自分のデジカメでは無理・・・、と思っている方も多いのでは。

 こんな時は、ちょっと写真を加工するだけで、同じ写真かと思うほど鮮やかな写真にすることができます。今日は、その方法をご紹介します。

 まずは、下の写真をご覧下さい。すべて、携帯で撮影した写真です。
 下の写真で、上がオリジナル(無修正)、その下が簡単な加工を施した写真です。ほんの一手間かけただけで、写真のイメージが全く異なると思います。

 使うソフトは、レタッチソフトではなく、画像ビューアソフトのみです。

【オリジナル写真1】
sample_Ori1.jpg


【加 工】
sample_Mod1.jpg


【オリジナル写真2】
Otonho2.jpg


【加 工】
Otonho8.jpg


【オリジナル写真3】
Otonho1.jpg


【加 工】
Otonho5.jpg


【修正方法】

1.画像表示フリーソフトの定番である「IrfanView」を使います。実はソフトはなんでも良いのですが、「IrfanView」が使い勝手がよいと思います。

2.写真をクリックして「IrfanView」で開きます。
Sample_x1.jpg


3.メニューバーの[画像]⇒[色調補正]
Sample_x2.jpg


4.「色調補正」のダイアログが開くので、次のように設定
 @コントラスト: 右に動かす
 Aガンマ補正:少しだけ左に動かす(少し暗くなる)
 B彩度:お好みで右に動かす
 C[OK]をクリックして「色調補正」を終了
Sample_x3.jpg


 コントロールバーを動かす量は、試行錯誤して決めます。
 最も重要なのが[ガンマ補正]です。左に動かす量が大きいと画面が暗くなり、右に動かすとモヤのかかったような白っぽい画像になります。ほんの少しだけ左に動かすのがコツです。

 [彩度]を右に大きく動かすと鮮やかにはなるのですが、ギラギラした感じになるのでほどほどに。

 [コントラスト]の量は、画像の状態により設定の仕方が大きく変わることから、試行錯誤になります。

 以上です。画像1枚につき1分もかかららず、とても簡単に画像を鮮やかにできるので、お試し下さい。管理人の場合は20〜30秒/枚程度の作業量です。

 ちなみに、レタッチソフトという画像修正を行うソフトがたくさんありますが、画像ビューアのIrfanViewだけで十分です。わざわざレタッチソフトをインストールする必要はありません。

 Photoshopならもっと詳細な設定ができると思われがちですが、実際には、画像修正に要する時間を考えると「IrfanView」のレタッチ機能の方がタイムパフォーマンスで勝っていると思います。

 このサイトの画像処理では、Photoshopを使うこともありますが、起動に時間がかかるので、通常はIrfanViewで行っています。



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